「そろそろ家が欲しい!」
そう思ったなら、一番最初にやるべきことがあります。
それは、「いくらの家なら購入可能か?」を知っておくこと。
これを知らずに、住宅展示場に行ったりすると、その場の雰囲気にのまれて、どんどん夢が膨らみます。
お値段的にも、機能的にもいい家が欲しくなってしまいます。
・・・で、見積額を見てビックリ!
「泣く泣くあきらめる」なんてことにもなりかねませんから、なるべく最初の段階で自分たちが購入できる限界金額を知っておく必要があります。
この記事では、実際に銀行の営業マンに聞いてきた
- 住宅ローンの審査基準と、上限金額
- 誰でも簡単にできる住宅ローン算出方法
をお伝えしますね。
もくじ
この年収でいくらの家が買える?銀行が貸してくれる金額を知っておこう
実際に借りることができる住宅ローンの上限金額を知るには、まず審査基準を知っておくことが大切です。
今までいろんな住宅会社の営業マンからローンの話を聞いてきましたが、ぶっちゃけここまで細かく教えてくれませんでした。
銀行の営業マンによると、ほとんどの銀行は、以下の審査基準でやってるはず、とのことでした。
住宅ローンの審査ポイント!担保と返済バランス
銀行が住宅ローン審査でみるものは2つ。
- 担保(購入した家・土地の価値)
- 返済バランス
基本的にはこの2つを審査基準にしているそうですが、最近は担保は重視してないそうです。
山奥の家だろうが、都会の家だろうが、関係ないとのこと。
重要なのは、返済バランス。
「月々の返済額は、この家庭の年収に対して妥当か?」を見ているそうです。
銀行が「返済バランスOK」と判断する基準は・・・
住宅ローンの返済金額が、年収に対して「40%以内」であること。
逆に言えば、
「年間の住宅ローン返済額が年収の40%以内に収まる金額が、その世帯が組める住宅ローンの上限金額」ということです。
*2017/10/16 追記*
我が家が3銀行で審査を受けてみたところ、
実際に銀行が考慮している返済比率は「30%~35%以内」のようです。
住宅ローン上限金額の例!年収370万の我が家の場合
言葉で説明しても、わかりづらいと思いますので、ちょっと例を出して説明してみます。
たとえば、下記の条件だった場合↓
世帯年収 : 370万
審査金利 : 3.0%
返済期間 : 35年間
ボーナス払い : なし
返済方法 : 元利均等返済
※「審査金利」は、実際の金利とは違うことに注意!
3000万のローンを組むと仮定して計算してみると・・・
3000万のローンを金利3%で、35年間に返済したときの1年間の返済額は、138万5千円。
年収(税込み)に対して返済額の割合は、37.9%となります。
ギリギリ40%以内に入りました。
なので、年収370万円の我が家の場合、借りられる住宅ローンの上限は3000万円までということがわかります。
また、夫の年収と妻の年収を合算することもできるので、「もう少し高い家が欲しい!」というときは、ローン審査の時だけアルバイトをして年収を水増しすることも可能です。
ただし!
あくまでも、この話は「借りる時だけ」の話です。
実際に月々の返済ができるかどうか?の見極めも大事になってきます。
その見極め方も、お伝えしていきますね。
その金額、本当に返せる?月々の返済額も考慮してみよう
銀行員さん曰く、今は銀行も困っている?時期なので、借りたい人はジャンジャン貸すそうです。
なので、住宅ローンの上限金額を多少上回ったとしても貸してくれます。
「ご主人が亡くなったら、住宅ローンは0円!」なんて嬉しい条件も付けてくれます。
でも・・・払うときのことも考えなくてはいけません。
無謀な金額を借りてしまうと、その後の生活が大変なことになってしまうのは目に見えていますよね。
実際。
「家を建てたけど、返済が苦しい・・・」
「このさい、夫が死んでくれればローンがチャラになるのに!」←(笑)
なんて声も、ネット上でチラホラみかけます。
「現実的に払える金額」を考えなくてはいけません。
そのためには、「月々の返済額を基準としてローン金額を算出する」必要があります。
月々の返済額を基準として住宅ローン上限金額を決めよう!【我が家の例】
またまた我が家の例を挙げて恐縮ですが、次のデータで、月々のローン返済額を計算してみました。
返済期間 : 35年
金利 : 1%
※金利は今より上がったときのために、実際の金利より、ちょい高めに設定してます。
この条件だったとして、「我が家の家計にとって無理のない家の価格」を検討していきます。
計算結果は以下のようになりました↓
【3000万円の家だった場合】
月々の返済額 : 84686円
【2500万円の家だった場合】
月々の返済額 : 70572円
【2000万円の家だった場合】
月々の返済額 : 56258円
【1500万円の家だった場合】
月々の返済額 : 45539円
【1000万円の家だった場合】
月々の返済額 : 28229円
当たり前の話ですが、返済額は全然違います。
我が家の場合、頑張れば月8万まで払うことはできます。
ですが、それはかなりカツカツの場合。。。
これから先、4人の子供にかかる教育費用を考えたら、とてもじゃないけど無理です。
「10年後、夫の給料めちゃくちゃ上がってる」なんてバクチを賭けることもできません(笑)
なので、我が家としては、現実的に払えるのは、「月々5万円」まで。
そう考えると、「我が家が建てるなら1500万円の家」っていう現実的な数字が見えてきます。
もしくは、頭金をたくさん用意するか?という選択肢もあります。
これは、あくまでも我が家の例ですが、「家が欲しいけど、どの家にしよう?」と考える前に、支払可能なローン金額を考えておくことは重要です。
住宅ローンの計算は、複雑でめんどくさいですが、”あるもの”を使えば、一瞬でローン支払額がわかっちゃいますよ!
欲しい家が買えるか計算してみよう!スマホで便利な「住宅ローンシミュレータ」
住宅ローンの計算式は複雑です。
銀行員の人に「計算式教えてください!」って言ったら、代わりに便利なアプリを紹介してくれました。
その名も「住宅ローンシミュレータ」。
話を聞かせてくれた銀行員さんも、住宅ローン専用の電卓を忘れたときには、このアプリを使ってるそうです(笑)
このアプリなら、住宅ローンの返済もカンタン!
- 借り入れ額
- ボーナス返済額
- 金利
- 期間
- 返済方式(元利均等方式のままでOK)
を入力するだけで、すぐに月々の返済額を出してくれます。
ちなみに、「審査が通るか?」を知りたい場合は、審査金利を3%に設定して月々の返済額を割り出し、次の方法で「収入に対して返済額が40%以内か?」を確認してください。
※話を聞いた銀行員さんによると、審査金利はどこの銀行でも3%だそうです。(2017年7月現在)
【住宅ローンが通るか確認する計算式】
月々の返済額 × 12 = 年間の返済額
( 年間の返済額 ÷ 年収 ) × 100 = 年収に対する返済額の割合
年収に対する返済額の割合が「40%」以下なら、ローン借り入れが可能。
自分たちの返済能力を知らないまま、欲しい家を買うのは危険!必ず返済シミュレーションを
家は一生で一番大きな買い物です。
それゆえに、流されるままに住宅ローンを組んでしまうと、家族が不幸になる可能性があります。
今の時代、銀行も住宅会社も必死なので、カンタンに住宅ローンを組むことができます。
昔は審査をするために、少しでも不備があれば貸してくれなかったそうですが、今は多少不備があっても借りられます。
ぶっちゃけて言えば、「建てるだけ」だったら年収関係なしにできます。
でも、その後が大事ですよね。
家族を幸せにするために買ったはずの家が、家族を不幸にする事態にならないように・・・
今のうちに、返済シミュレーションをしておきましょう!
注文住宅が欲しいけど何からはじめていいかわからないアナタへ
「できれば注文住宅を建てたいけど迷ってる・・・」
「そもそも買えるかどうかわからない・・・」
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
我が家の経験上、やった方がいいのは『いろんなハウスメーカーを知ること』です。
というのも、注文住宅の値段と質は、メーカーによってマチマチ。
同じ広さの家でも、メーカーによって値段が違う。
建材や外壁などの質も、メーカーによって違う。
そんなことが、住宅業界では当たり前のようにあるんですね。
実際、我が家の場合は・・・
あるメーカーでは「最低2500万はないと無理です!」と言われましたが、あるメーカーでは「他メーカーと同等以上の質で1400万あればできます」と言われたことがあります。
我が家が年収300万円台で注文住宅をゲットできたのは、ハウスメーカー探しを徹底したから。
よりたくさんのハウスメーカーを知ったからこそ、
「他では無理と言われてしまった予算でも、完全オーダーメイドで質が高い家を建ててくれるハウスメーカー」に出会うことができたんですね。
↑手に入れた我が家です
では。たくさんのハウスメーカーを知るにはどうすればいいのでしょうか?
住宅展示場やモデルハウスに地道に通うのが確実ですが、これには大変な労力がかかります。
我が家の場合は、子供4人を連れてハウスメーカー訪問し、子供たちが女性社員におもちゃやジュースでご機嫌をとられ、
半強制的に営業マンのトークを聞かされることになり、「ちょっと見に来ただけなので帰ります」と言えずに2~3時間も拘束される。。。
こんな悪夢を、ハウスメーカーに訪問するごとに経験しました><;
なので、
「どんなハウスメーカーがあるのかな?」
「我が家でも買えるような価格帯のメーカーはどこ?」
といったことを知るのであれば、【カタログ請求】がオススメです。
価格や間取り、デザインなどは、カタログにみんな書いてありますからね。
我が家も実際にカタログ請求をしてみたら、モデルハウスで延々と聞かされた営業トークの内容がカタログに載ってて、 「あの苦労はなんだったんだろう・・・」と笑いがこみあげてきました^^;
しかも!
便利なことに、パソコンやスマホから「建築予定エリアのハウスメーカー」のカタログを一括請求できるサービスがあるんですね。
自分で「どんなハウスメーカーがあるんだろう?」と調べなくても、エリアに対応しているメーカーを勝手にピックアップしてくれちゃいます。
我が家がカタログ請求したときは、全く名前も知らなかったけど、オシャレで予算内で家を建てられるメーカーが出てきてビックリしましたよ~
カタログ一括請求サイトはいろいろありますが、私のおすすめは【タウンライフ家づくり】です。
このサイトだけ、カタログと一緒に「資金計画書(見積もり)」が同封されてくるんですね。
もちろん、間取りやデザインを詳細に決めていない段階での見積もりは、あくまで目安にしかなりませんが、お金のことをしっかり把握しておくことは大事。
我が家も、見積もりをもらって「お金の見通しが立ちそうだ!」と確信を持てたからこそ、注文住宅を建てると決めることができました。
ハウスメーカーは本当にたくさんありますから、知らないで「どうせ買えない」と諦めてしまうのはモッタイないです。
我が家はあきらめずに、いろんなハウスメーカーを訪問して、可能性を探って本当によかったと思っています。
やっぱり、一生に一度の大きな買い物くらい、妥協せずに自分たちが気に入ったものにしたい。
建売のように、周りと同じデザイン・誰かが決めた出来あいのものはイヤ。
どこにもない自分たちが決めた色・デザインで、自分たちが暮らしやすい間取りがいい。
「やっぱりこっちがいいかな?」「こういうのなんてどう?」って、家族でワイワイ話しながら作った家がいい。
私はそう思ったし、実際にそうやって作った家は愛着があります。
宝物です♪
だから、やれることは全部やってみたらいいと思います。
まずは、より多くのハウスメーカーを知るためにカタログ請求をしてみると、選択肢が広くなるはずですよ!
※カタログ請求の具体的な流れは、下記の記事に書いてあるので、気になる方は参考にしてみてくださいね↓
「モデルハウスに行くと営業でグッタリ・・・」 「カタログだけもらえればいいのにっ!!!」 なんてことありませんか? ぶっちゃけ、カタログだけ手に入れることができればいいですよね。 モデルハウスや住宅展示場に「ちょっと見に …