
ハウスメーカーの広告でよく見かける【建物本体価格】。
「24坪980万!」
「1坪あたり30万円!」
こんな表示を見ると、

これなら我が家でも買えそう♪
と、マイホームの夢が膨らみますよね。
我が家も純粋に、「建物本体価格だけで家が建てられる」と思っていたので、新築で家を建てるのはそんなに難しくないと思っていました。
たとえば、
土地 1600万 + 建物本体価格 1000万 = 2600万
みたいに、単純計算で家が建つと思ってたんですね。
しかしっ!!
実際に家を建ててみたら、建物本体価格よりもかなり高くなりました。
“見えないお金”がたくさんあったんですね。。。
この記事では、我が家が実際にマイホーム建てて【建物以外でかかったお金】を書いていきます。
もくじ
建物本体価格はあくまで目安?建物以外にかかるお金たち
実は、ハウスメーカーが言うところの「建物本体価格」は、純粋に材料費や人件費などのことです。
以下の費用は含まれていません!
- 地盤改良するための費用
- 登記費用
- 生活をスタートするための設備費用(水道加入金)
家づくりが進むごとに
「ええっ!?そんなの聞いてないよ!」と言いたくなるようなお金が発生するのです・・・
我が家が新築するときに、「建物本体価格」の他にかかったお金の一覧はこちら↓
- 消費税
- 地盤調査費用
- 地盤改良費
- 上水道・下水の引き込み
- 仮設工事
- 水道加入金
- 登記費用
- 設計料・工事監理費
- 外構
- 火災・地震保険
- 瑕疵担保保証費
それでは、一つずつ紹介していきますね。
消費税
当然、家にも消費税がかかります。
土地や中古住宅にはかかりませんが、”新築”の場合はかかるんですね。
建物価格はだいたい1000万以上なはずですから、単純計算しても、100万以上のお金がかかるわけです。
結構な出費ですよね。
【我が家のデータ】
建物価格1125万。消費税8%。
⇒消費税90万
我が家は消費税のことなんて考えてなかったので、ビックリ!
ハウスメーカーによっては、「消費税込み」で建物本体価格を提示しているところもあるので、値段比較のときには確認してみるようにしましょう。
地盤調査費用
家を建てる前には、土地の地盤調査が必ず入ります。
地盤沈下が起きてしまうような、ゆるい土地の場合は、建物を建てる前に対策する必要がありますからね。
地面を掘って、地層を調べます。
我が家の場合は、地盤調査費用で10万円が見積もりに記載されていました。
地盤改良費
地盤調査で「このまま家を建てるのは危険だ」と判断されたら、地盤の改良が必要になってきます。
方法は地層によって違うのですが、
- 表面の土だけ入れ替える
- 地下深く掘って、杭をうつ
など、地盤によって最適な方法がとられます。
基本的に、「ゆるい土地ほど高い」です。
こればっかりは、住んでいる地域や、場所選びにかかってくるのでなんともいえません。
我が家のケースは、川から300メートルほどの距離で、表面の地層が頼りなかったので、6mの杭を打つことになりました。
費用は50万。
予算カツカツの中で、地盤改良費がかかるのは痛手でした^^;
また、地盤が同じでも、ハウスメーカーによって工事費用が変わってきます↓
家づくりがある程度進まないとハッキリした値段がわからないので、”予想できないお金”ナンバーワンとも言えます。
上水道・下水の引き込み
建物本体価格には、家の中にある水道管の工事費用は含まれます。
でも!
【家の外】の水道工事は含まれません。
近くの【水道本管】から、家の中まで水道を引っ張ってこないといけないんですね。
費用は、「本管から家の距離」で決まります。
安くても30万と言われました。
我が家は、分譲地で元々水道が引かれていたので、お金はかかりませんでした。
予想外のお金を払いたくないなら、土地選びが重要と言えます↓
仮設工事
作業用の足場や、大工さんの休憩場所になる仮設。
その工事費用も当然かかります。
この費用はハウスメーカーによって違うと思いますが、我が家の見積もりでは70万になっていました。
水道加入金
家に水道を引くときは、水道加入金がかかります。
料金は、地域によってマチマチ。
ちなみに、我が家の地域は5万円でした。
ネットで調べた相場と照らし合わせると、この地域は激安みたいですね。
ネットの書き込みを見る限りは、10万円~20万円くらいはみておいた方がよいでしょう。
登記費用
家が完成したあと、
「たしかにこの家は施主のものですよ」と証明するために、【登記】という作業が必要になります。
手続きは難しいらしく、行政書士などの資格を持った人にお願いするのが一般的です。
ですが、自分でできないこともないようです。
ただし、見積もり時には確実に追加されます。
登記費用は、住んでいる地域の相場やハウスメーカーによって違うみたいです。
我が家の場合は、建物の登記費用15万が見積もりに含まれていました。
※土地を買ったときにも登記費用はかかります
設計料・工事監理費
ハウスメーカーによっては「コミコミ価格」の中に入っている場合もありますが、一般的には「設計料と工事管理費用」がかかります。
我が家は、
- 設計料 30万
- 工事監理費 20万
が見積もりに入ってました。
これも、住宅会社によって違うと思うので、価格を比較するときには注意してみてください。
ただ、個人的な意見としては、担当者の功労をねぎらうという意味で、気持ちよく払っていいお金だと思ってます。
外構費用
駐車場や庭などの外構も、別途かかります。
コンクリートで舗装された駐車場が欲しい方や、雑草が生えないように砂利をひきたい場合は、建物本体価格だけでは済まないことを承知しておきましょう。
ちなみに・・・
コンクリートで駐車場を作ろうとすると50万はかかると言われました。
お金がかかりやすい部分なので、要注意です^^;
火災・地震保険
新築を建てたときに必ず入っておかないといけない「火災保険」。
それと、地震保険を追加するケースがほとんどだと思います。
参考までに。
うちの地域だと、10年間の「地震保険+火災保険」の費用は40万です。
※うちはワケあって、火災保険だけで「年間12000円」にすることにしました。
保険料は意外とかかるので、覚えておくようにしましょう。
瑕疵担保保証費
新築の引き渡し後10年間に、不具合などがあったときに役立つ「瑕疵担保保証」。
雨漏りや欠陥が見つかったときに無償で修理ができるので安心です。
我が家は、10万円が見積もりに含まれていました。
ハウスメーカー比較するなら【建物本体価格】より【詳細な見積もり】を比べよう
ハウスメーカーが提示する「建物本体価格」を鵜呑みにして予算を立ててしまうのは危険です。
建物以外にもお金がかかることを覚えておきましょう。
|
目安 | 我が家の場合 |
消費税 |
本体価格の8% | 90万 |
地盤調査費用 |
10万前後 | 10万 |
地盤改良費 |
ハウスメーカーと土地による | 50万 |
上水道・下水の引き込み |
本管までの距離による |
0円 (引き込み済み) |
仮設工事 |
ハウスメーカーによる | 70万 |
水道加入金 |
10万~20万 | 5万 |
登記費用 |
ハウスメーカーによる 自分でやるのもOK |
15万 |
設計料・工事監理費 |
ハウスメーカーによる |
50万 |
外構 |
??? | 20万 |
火災・地震保険 |
保険のグレードによる 10年で40万くらい? |
年間12000円 |
瑕疵担保保証費 |
??? | 10万 |
ザッと計算しただけでも、
建物以外のお金は321万もかかってます^^;
しかも、我が家の場合は通常のハウスメーカーと比べて諸費用が安いところなので、大手メーカーではもっとかかるでしょう。
頭クラクラしてきちゃいますよね・・・
また、住宅ローンを組む銀行によっては、「貸付保証料」も必要。
我が家は借金があったため、保証料は120万・・・orz
こんな風に、純粋に家にかかる費用とは別のお金がドンドン膨らんでいくのです。
【建物本体価格】は、目安でしかありません。
ハウスメーカーを選ぶときには、【建物本体価格】ではなく、【詳細な見積もり】で比較をすると、大幅な予算オーバーを防ぐことができるはずですよ!
注文住宅が欲しいけど何からはじめていいかわからないアナタへ
「できれば注文住宅を建てたいけど迷ってる・・・」
「そもそも買えるかどうかわからない・・・」
そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
我が家の経験上、やった方がいいのは『いろんなハウスメーカーを知ること』です。
というのも、注文住宅の値段と質は、メーカーによってマチマチ。
同じ広さの家でも、メーカーによって値段が違う。
建材や外壁などの質も、メーカーによって違う。
そんなことが、住宅業界では当たり前のようにあるんですね。
実際、我が家の場合は・・・
あるメーカーでは「最低2500万はないと無理です!」と言われましたが、あるメーカーでは「他メーカーと同等以上の質で1400万あればできます」と言われたことがあります。
我が家が年収300万円台で注文住宅をゲットできたのは、ハウスメーカー探しを徹底したから。
よりたくさんのハウスメーカーを知ったからこそ、
「他では無理と言われてしまった予算でも、完全オーダーメイドで質が高い家を建ててくれるハウスメーカー」に出会うことができたんですね。
↑手に入れた我が家です
では。たくさんのハウスメーカーを知るにはどうすればいいのでしょうか?
住宅展示場やモデルハウスに地道に通うのが確実ですが、これには大変な労力がかかります。
我が家の場合は、子供4人を連れてハウスメーカー訪問し、子供たちが女性社員におもちゃやジュースでご機嫌をとられ、
半強制的に営業マンのトークを聞かされることになり、「ちょっと見に来ただけなので帰ります」と言えずに2~3時間も拘束される。。。
こんな悪夢を、ハウスメーカーに訪問するごとに経験しました><;
なので、
「どんなハウスメーカーがあるのかな?」
「我が家でも買えるような価格帯のメーカーはどこ?」
といったことを知るのであれば、【カタログ請求】がオススメです。
価格や間取り、デザインなどは、カタログにみんな書いてありますからね。
我が家も実際にカタログ請求をしてみたら、モデルハウスで延々と聞かされた営業トークの内容がカタログに載ってて、 「あの苦労はなんだったんだろう・・・」と笑いがこみあげてきました^^;
しかも!
便利なことに、パソコンやスマホから「建築予定エリアのハウスメーカー」のカタログを一括請求できるサービスがあるんですね。
自分で「どんなハウスメーカーがあるんだろう?」と調べなくても、エリアに対応しているメーカーを勝手にピックアップしてくれちゃいます。
我が家がカタログ請求したときは、全く名前も知らなかったけど、オシャレで予算内で家を建てられるメーカーが出てきてビックリしましたよ~
カタログ一括請求サイトはいろいろありますが、私のおすすめは【タウンライフ家づくり】です。
このサイトだけ、カタログと一緒に「資金計画書(見積もり)」が同封されてくるんですね。
もちろん、間取りやデザインを詳細に決めていない段階での見積もりは、あくまで目安にしかなりませんが、お金のことをしっかり把握しておくことは大事。
我が家も、見積もりをもらって「お金の見通しが立ちそうだ!」と確信を持てたからこそ、注文住宅を建てると決めることができました。
ハウスメーカーは本当にたくさんありますから、知らないで「どうせ買えない」と諦めてしまうのはモッタイないです。
我が家はあきらめずに、いろんなハウスメーカーを訪問して、可能性を探って本当によかったと思っています。
やっぱり、一生に一度の大きな買い物くらい、妥協せずに自分たちが気に入ったものにしたい。
建売のように、周りと同じデザイン・誰かが決めた出来あいのものはイヤ。
どこにもない自分たちが決めた色・デザインで、自分たちが暮らしやすい間取りがいい。
「やっぱりこっちがいいかな?」「こういうのなんてどう?」って、家族でワイワイ話しながら作った家がいい。
私はそう思ったし、実際にそうやって作った家は愛着があります。
宝物です♪
だから、やれることは全部やってみたらいいと思います。
まずは、より多くのハウスメーカーを知るためにカタログ請求をしてみると、選択肢が広くなるはずですよ!
※カタログ請求の詳しい内容や、実際にやってみて「どんなものが届くのか?」「しつこい営業はなかったか?」などを記事にまとめました。
気になる方は、下記をクリックして読んでみてください↓